八戸三社大祭製作記

ある山車組の製作2ヶ月間を紹介

まちの駅だより
2003年7月20日号

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6月1日 町内会長、山車組責任者をはじめ関係者が集まり製作開始の「ちょうな立て」を行う

今年の題材は「須佐之男命(すさのおのみこと)八俣の大蛇(おろち)」に決定

6月14日 山車は不要な部分を解体し、ほぼ原型のまま

6月24日 小物の製作が進む、その年の題材によって波や雲、建物の金具や小道具を作る

竹組みは山車づくりの基本、これに袋紙、新聞紙、ハトロン紙と貼り重ねる

慎重に主役の配置を決める大事な作業、並行して人形の顔や衣装を決める

7月8日 山車の全景が現れた、大蛇の首の位置がまだ決まらない

全員で紙貼りの作業、この時期は乾きを待って雨との戦いである

岩を表すために段ボール箱を使い軽量化とコストダウンを

7月19日 大蛇が乗った、大蛇の目線が重要なポイントである。

下地(白)の塗料が吹きつけられた山車の見返し部分

彩色を待つ部品、下地、彩色、ぼかしそして上塗りをする

7月24日 大蛇の鱗が慎重に貼付けられる。

色が飛び散るため色づけしない部分を新聞紙で覆う。

大蛇の彩色をする。数回色を変えて塗り重ねる。

7月27日 あと3日、メインの大蛇の頭が取り付けられる。

数人で支えながら慎重に取り付けする。

小物の彫刻も付き山車が完成に近づく。

7月31日 午後4時58分山車が完成。

午後5時出発。自分が作った部分がやはり気になります。

午後8時。前夜祭会場の三日町にて、山車は見返しも重要な部分。
八戸市内には27組の町内や企業単位の山車組があり、それぞれ特徴のある製作をしています。紹介したのは、中心街にある古くからの山車組「六日町」で、町内の別称「魚町」にちなみ、魚や海に関係のある題材を得意としています。竹組みや紙貼りといった昔からの山車作りの手法を伝える一方、並外れた数の牛や馬を配したり、巨大な鯨や鯛や怪物を作ったりと、斬新な題材や構図が人気の組です。今年 は市内縄手下で製作を行いました。
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